- 2025年5月15日
「ChatGPTって、どうして人間みたいに自然に会話ができるの?」
そう思ったことはありませんか?
実はその裏には、「自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)」という技術が使われています。
この技術のおかげで、AIは私たちが普段使っている言葉を“理解し”、そして“使いこなす”ことができるのです。
この記事では、生成AI初心者の方でも自然言語処理の仕組みがわかるように、やさしく解説していきます。
自然言語処理(NLP)って何?
そもそも「自然言語」ってどういう意味?
「自然言語」とは、私たち人間が日常的に使っている言葉のことです。
たとえば日本語、英語、フランス語などのように、会話や文章で使う言葉を指します。
一方で、プログラミング言語のような“人工的に作られた言語”とは違い、自然に発展してきた言葉なので「自然言語」と呼ばれています。
AIにとって「言葉を理解する」とは?
私たちにとっては簡単に見える会話も、AIにとってはとても難しいタスクです。
たとえば「この店、安くておいしいよ」という文章には、
- 価格に関する感情(安い=良い)
- 味に関する感情(おいしい=良い)
といった情報が含まれています。
AIはこうした情報を文脈から読み取り、理解する必要があります。

人間の細かなニュアンスというのは、人間同士でも取り違えることがあります。それだけに、AIがそれを理解できるようになるのは、本当に大きな技術革新ですよね。
自然言語処理の目的と役割
自然言語処理の役割は、「人間の言葉を、AIが扱える形に変換し、意味を理解させる」ことです。
具体的には、以下のようなタスクがあります。
- 文の意味を解析する
- キーワードを抽出する
- 質問に答える
- 要約をつくる
- 感情分析をする
これらの処理が、ChatGPTのような生成AIのベースとなっているのです。
ChatGPTはどうやって言葉を理解しているの?
入力された文章を「トークン」に分解
ChatGPTは、入力された文章をそのまま処理しているわけではありません。
まず最初に、「トークン」と呼ばれる小さな単位に分解します。
たとえば「こんにちは」という言葉は、1つのトークンになることもあれば、文字単位で複数のトークンになる場合もあります。
この“トークン化”によって、AIは言葉を計算で扱いやすい形にしています。
「予測」を繰り返して文章を生成
ChatGPTは、次に来るトークン(言葉)をひたすら予測していくことで文章を生成します。
たとえば「今日はいい天気ですね」と入力されたら、AIは過去の学習データをもとに、「だから、散歩に出かけたいです」など、自然な続き方を予測します。
この「次の言葉を予測する」作業を、ものすごいスピードで繰り返しているのです。
会話が自然に感じる理由
ChatGPTが自然に会話できる理由のひとつは、「文脈を理解する力」があるからです。
「昨日の映画、どうだった?」という質問に、「楽しかったよ」と返すには、「映画=昨日話した映画」と記憶している必要があります。
ChatGPTは直前のやり取りを文脈として保持し、より自然な返答ができるように設計されています。
自然言語処理に使われている技術
形態素解析
形態素解析とは、文章を意味のある最小単位(=形態素)に分解する処理です。
たとえば「犬が歩く」という文は、
- 犬(名詞)
- が(助詞)
- 歩く(動詞)
このように分けて、それぞれの役割を認識します。
日本語のように文法構造が複雑な言語では、この処理がとても重要です。
ベクトル表現(word2vecやBERTなど)
AIは言葉を「数値(ベクトル)」として扱います。
たとえば「犬」や「猫」という言葉が、似た意味を持つものとして近い数値(空間上の位置)で表現されるようになります。
このような数値化の技術をword2vecやBERTといったモデルが支えています。
TransformerとChatGPTの関係
ChatGPTの根幹にある技術が「Transformer(トランスフォーマー)」です。
Transformerは、文章全体の構造や関係性を一度に把握できる強力なモデルで、従来よりもはるかに精度の高い言語理解・生成が可能になりました。
私たちの身近にある自然言語処理
スマートスピーカー・翻訳アプリ
「OK Google」「Hey Siri」と話しかけると返事をくれるスマートスピーカーです。
その背後でも自然言語処理が働いています。
また、Google翻訳などの翻訳ツールも、文脈を正確に捉えて意味の通る文章に変換するNLPの力が使われています。
メールの自動返信・チャットボット
Gmailの「返信候補」や、企業のチャットボットも自然言語処理の恩恵を受けています。
単なる定型文ではなく、文脈に応じて柔軟に対応する点がポイントです。
SNSの投稿分析・フィルタリング
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでも、NLPが使われています。
投稿の内容からユーザーの感情を分析したり、不適切な投稿を自動で検出したりする機能がその例です。
これからの自然言語処理とAI
さらに高度な対話AIの登場
今後は、さらに複雑な会話や意図の理解、さらにはユーザーごとの“パーソナライズ”に強いAIが登場するでしょう。
自然言語処理の進化により、「人とAIの対話」がもっと自然になる未来が近づいています。
課題もある?バイアス・誤解・倫理的問題
一方で、自然言語処理にはいくつかの課題もあります。
たとえば、過去のデータに含まれる偏見(バイアス)を学習してしまうことや、誤解を生むような表現をする可能性もあります。
こうした点に注意しながら活用する姿勢が求められます。

生成AIの回答が「絶対に正しい」というわけではないのです。
私たちはどう使いこなすべきか
AIの理解が進む中で、私たち自身もAIリテラシーを高め、正しく使いこなす力が求められています。
自然言語処理は便利な道具ですが、それをどう活かすかは私たち次第です。
まとめ
生成AIを理解するうえで重要な「自然言語処理」について紹介しました。
自然言語処理は、ChatGPTなどが言葉を理解するうえで非常に重要な技術です。
この自然言語処理の機能があることで、AIは文章の理解や会話を生成することが可能なのです。
今後もこういった機能がより発展することで、生成AIの精度は高まっていくことでしょう。
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この記事は私が書いたよ!
kumasan
さまざまな生成AIを楽しんでいます! 趣味はエレキギターということもあり、音楽系の生成AIにかなり注目しています。また、日常やビジネスで使える便利な生成AIツールや、新しく登場する生成AIにどんどんチャレンジ中! みなさんに生成AIの情報をお届けして、その便利さを伝えたいです!