- 2025年5月1日
「自社サイトを紹介する動画を生成AIで簡単に作成したい」
こんなことを考えたことはありませんか?
生成AIを使えば、個人のサイトはもちろん、企業のサイトのPR動画も簡単に作成できるのです。
今回は動画生成ツール「Pictory.AI」を使って、簡単にサイトを動画化する方法について紹介します。
企業サイトのPR動画を作成する場合の観点も重視してみたので、個人だけでなく、企業のコンテンツやマーケティング担当者の方もぜひ参考にしてみてください。
Pictory.AIとは?──生成AIで”サイトを動画化”するメリット
最初にPictory.AIとはなにか、そして生成AIでサイトを動画化するメリットについて解説します。
Pictory.AIの概要と主要機能
Pictory.AIは、テキストコンテンツを自動的に動画化できるSaaSツールです。
ユーザーが用意したテキストやイメージ、ロゴなどをツール上でインプットすると、AIによって最適な動画レイアウト、ナレーション、BGMなどが自動生成されます。
さまざまなテンプレートやブランディング機能を活用でき、手軽に動画コンテンツが作成できるのが特徴です。
テキスト→動画化の仕組み
Pictory.AIの動画生成プロセスは以下の通りです。
まずユーザーがコンテンツを入力すると、AIがそれらを解析し、シーン構成、ナレーション、BGMなどを最適に生成します。
その後、プレビューを確認し、必要に応じて微調整が行え、最終的に動画を簡単に書き出すことができます。
従来ツールとの違いと導入メリット
従来の動画制作ツールでは、シーン構成やナレーション、BGMなどを手動で設定する必要があり、制作に時間とコストがかかっていました。
一方Pictory.AIでは、AIが自動的にそれらを生成するため、初心者でも手軽に動画を作成できるのが魅力です。
動画の品質も高く、SEOやSNSなどでの活用も期待できます。

デザイナーに依頼しなくても、PR動画を低コストで作成可能といえます。
準備フェーズ──サイト素材の選定と整理
Pictory.AIで動画を制作するために必要な準備について解説します。
動画化に適したコンテンツの見極め方
Pictory.AIで動画を制作する際は、サイトのコンテンツから適切なものを選定する必要があります。
動画化に適しているのは、インフォグラフィックス、商品説明、ノウハウ紹介、ブランディングメッセージなど、視覚的かつ情報量の多いコンテンツです。
一方、長文のテキストは抜粋してコンパクトにまとめる必要があります。

ここできっちりと準備しておくことで、生成される動画の品質が変わってきます。
テキスト・画像・ロゴなど素材の整理術
Pictory.AIで動画を作成する際は、事前にテキスト、画像、ロゴなどのコンテンツ素材を用意し、整理しておく必要があります。
特に重要なのは、テキストの内容を明確に定義し、スムーズにスクリプト化できるよう構造化しておくことです。
画像やロゴも適切なサイズや解像度で準備しましょう。
アカウント登録~初期設定のポイント
Pictory.AIの利用を開始するには、ウェブサイトからアカウントを登録する必要があります。
登録時には、ユーザー情報の入力やプラン選択、支払い設定などを行います。
また、初期設定では、ブランドカラーの設定やロゴの登録、よく使うテンプレートの指定など、動画制作の基本設定を行っておくと便利です。
これらの準備を整えることで、実際の動画制作がスムーズに進むはずです。
実践フェーズ──Pictory.AIでの動画作成手順
ここからは実際にPictory.AIを使って、動画を作成する手順を解説していきます。
スクリプト入力と自動ナレーション生成
Pictory.AIで動画を制作する際の第一ステップは、テキストのスクリプトを入力することです。
用意したコンテンツを簡潔に要約し、ナレーション用のスクリプトを作成します。
すると、AIがそのスクリプトを分析し、自然な口調のナレーションを自動生成してくれます。
ナレーションの言語や声質、トーンなどもカスタマイズできるので試してみてください。
テンプレート選択&シーン構成のコツ
次に、Pictory.AIが用意するさまざまなテンプレートから、動画のイメージに合ったものを選択します。
テンプレートには、レイアウト、アニメーション、トランジションなどが事前に設定されているので、それらを参考にしながらシーン構成を決めていきます。
効果的なストーリーテリングができるよう、シーン割りやカメラアングル、表現方法などにも工夫が必要です。
BGM・字幕・ブランドカラーの適用
動画の完成度を高めるために、BGMの挿入や字幕の追加、ブランドカラーの設定などを行います。
Pictory.AIにはさまざまなBGMライブラリが用意されており、シーンに合わせて適切な楽曲を選択できます。
また、自動生成された字幕を編集したり、ブランドロゴやカラーを統一的に適用することも可能です。

自社のイメージを印象づける際に重要な工程です。
プレビュー→微調整→書き出しまで
完成した動画は、必ずプレビューを確認しましょう。
Pictory.AIでは、リアルタイムでプレビューを確認しながら、ナレーション音量、画面レイアウト、BGMなどを微調整できます。
最終的に満足のいく仕上がりになったら、動画を書き出して、公開や共有の準備を整えます。
実際にPictory.AIで動画を生成してみた
では、Pictory.AIを使って実際に動画を生成してみましょう。
今回は、私のサイトのトップページURLをPictory.AIに読み込ませて、サイトの情報をもとに動画を生成してもらいました。
自分のサイトのURLを読み込ませる
Pictory.AIを使った動画生成のやり方はとても簡単でした。

上記画像の赤枠の中から「URL to video」を選択します。
これはURLを元に動画を作成します、という形です。
テキストのプロンプトを使う場合は、「text to video」を選択してみましょう。

自分のサイトを読み込ませると、Pictory.AIがその情報をまとめてくれます。
今回はそのまま動画を生成してもらうことにしました。
自動でまとめられた情報を修正したい場合は、この画面でいろいろと追記や削除をおこなって、文章を求めている内容にブラッシュアップさせましょう。
では、動画を生成するために、右上の「Generate video」をクリックします。

無事動画が生成されました。
ナレーション部分の台本が左に生成されているので、実際の動画にうまくあっているか、右下の各シーンの映像もチェックしながら確認してみてください。
ナレーションの文章は編集できるので、自然な会話になっていない場合や、情報を足したい場合は修正できます。
各シーンの長さを変えたり、不要なものを削除したりと、細かな編集も可能なのでいろいろと試してみてください。
Pictory.AIが生成した動画を見てみよう
Pictory.AIが生成してくれた、私のサイトの紹介動画をチェックしてみましょう。
私は自分のサイトのURLを読み込ませただけで、その他の設定はまったく指定していません。
すべてPictory.AIのAIに任せてみました。
自分のサイトのURLを読み込ませただけで、ここまでしっかりとした動画をAIが作成してくれました。
動画内で使われている映像は、私のサイトのアイキャッチ画像を中心に、Pictory.AIが用意してくれた画像や動画が使われていました。
別途、画像や動画を用意しなくても必要に応じて生成してくれるのはとても助かりますね。
Pictory.AIでは細かなプロンプトを指定したり、生成した動画を修正したりできるので、ここから品質をさらに上げることが可能です。

何も指定せずにここまでの動画を生成してくれるのはすごいですね。
効果的なコンテンツづくりのポイント
生成AIを使うことで、簡単に動画を生成できることを見てもらいました。
ここからは、こういったコンテンツを作成する際の効果的なコンテンツづくりのポイントを解説します。
視聴者を引き込むストーリーテリング
Pictory.AIで動画を制作する際は、単なる情報提供ではなく、視聴者の心をつかむストーリーテリングに気をつけましょう。
製品紹介やサービス説明の動画でも、ユーザーメリットを中心に据えたストーリー性を持たせることで、より印象深いコンテンツに仕上がります。
SEOとSNSで拡散されるキーワード配置
動画コンテンツはSEOやSNSでの拡散に適した媒体です。
そのため、動画のタイトルやキャプション、動画内容にSEO対策上重要なキーワードを適切に配置する必要があります。
視聴者の関心を引きつつ、検索エンジンやSNSアカウントでも目立つ工夫が重要です。
動画尺・テンポ調整とユーザー心理
動画の長さや再生スピード、テンポなども、ユーザー心理に合わせて最適化する必要があります。
短尺の動画はSNSでの拡散に向いていますが、商品説明動画などでは一定の尺が必要です。
また、テンポが速すぎるとわかりづらく、遅すぎると退屈になります。
動画の目的に合わせてこれらのバランスを見極めましょう。

コンテンツ作成者だけでなく、第三者にチェックしてもらうことで問題点を見つけられることがあります。
アクセシビリティを高める字幕・翻訳
動画コンテンツのアクセシビリティを高めるために、字幕や多言語対応も重要です。
字幕は聴覚障害者や騒音環境の視聴者にとって必要不可欠です。
また、英語以外の言語でも閲覧できるよう、自動翻訳機能を活用するのも効果的です。
ユーザビリティの高い動画コンテンツを作りあげましょう。
企業向けの翻訳ツールとして、「みらい翻訳」がおすすめなのでぜひチェックしてみてください。
応用&事例──成功サイトの動画活用術
Pictory.AIを使った応用事例について解説します。
動画をどのように活用するかの参考にしてみてください。
業種別(EC/ブログ/教育)活用ケース
Pictory.AIは、さまざまなビジネスシーンで活用できます。
ECサイトでは、製品紹介動画やキャンペーン動画を制作し、購買意欲を高めることができます。
ブログサイトでは、記事内容をコンパクトにまとめた動画を配信し、ユーザーの理解を深めることができます。
教育サイトでは、講義動画やチュートリアル動画を作成し、オンデマンド学習を支援できます。
縦型短尺動画でSNS拡散を狙う方法
Pictory.AIで制作した動画は、SNSでの拡散にも最適です。
特に、スマートフォンでの視聴に適した縦型・短尺の動画は、TikTokやInstagramなどのSNSプラットフォームで高い注目を集めています。
こうした動画は、ブランディングやプロモーションに効果的です。
Pictory.AIには、SNS向けの専用テンプレートも用意されています。
ABテストによる効果測定と改善策
Pictory.AIで制作した動画を公開した後は、視聴者の反応を分析し、さらなる改善につなげていくことが重要です。
動画のタイトル、サムネイル、再生時間、ナレーション、BGMなどの要素をABテストで比較検証し、最適なコンテンツを見つけていきましょう。
その結果を踏まえて、Pictory.AIの各設定を調整することで、より効果的な動画を作り上げていくことができます。
まとめ
Pictory.AIは生成AI技術を活用した動画制作ツールですが、それ以外にも多様な生成AI ツールが登場しています。
例えば、文章生成ツールと連携して動画のナレーションを作成したり、画像生成ツールと組み合わせて動画のビジュアル素材を調達するなど、他のAIツールとの相乗効果を発揮することも考えられます。
こうした連携によって、さらに効率的かつクリエイティブな動画コンテンツを生み出せるでしょう。
今後のアップデートにも注目しながら、Pictory.AIを活用したコンテンツ戦略を深化させていくことが重要です。
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この記事は私が書いたよ!
kumasan
さまざまな生成AIを楽しんでいます! 趣味はエレキギターということもあり、音楽系の生成AIにかなり注目しています。また、日常やビジネスで使える便利な生成AIツールや、新しく登場する生成AIにどんどんチャレンジ中! みなさんに生成AIの情報をお届けして、その便利さを伝えたいです!
