- 2025年4月22日
「家計簿をつけよう!」そう意気込んでみたものの、なかなか続かない…そんな経験、ありませんか?
収入と支出をしっかり把握して、無駄をなくしたい。
でも、毎日の記録は面倒だし、いざ家計簿をつけてみても、その数字から何を読み取れば良いのか分からない…。多くの人が家計管理に悩み、挫折を経験しています。
そんな家計簿の悩みは生成AIを活用して解決しましょう。
生成AIを使うことでどのように家計簿作成が効率化できるのかについて紹介します。
従来の家計簿の悩み
最初に従来の家計簿の悩みを再確認しておきましょう。
続かない
手書きの家計簿はもちろん、スマートフォンの入力式アプリでも、日々の細かい支出を記録し続けるのは根気のいる作業です。
ついうっかりつけ忘れる日があると、そこからズルズルと家計簿から遠ざかってしまうことも少なくありません。

いわゆる三日坊主になってしまうパターンです。
分析が難しい
記録はできても、そのデータを見返して「何にいくら使ったか」「どこを節約できるか」といった分析をするのが難しく、結局、ただ記録しただけで終わってしまうという声もよく聞かれます。
家計簿をつける目的は、お金の流れを把握し、改善することにあるはずなのに、その目的達成が難しいのが従来の家計簿の課題でした。
なぜ今、AI家計簿に注目すべきなのか
そんな家計管理の悩みを解決する救世主として、今注目されているのが「AI家計簿」です。
AI(人工知能)の技術を活用することで、従来の家計簿につきものだった「手間の壁」と「分析の壁」を劇的に低くしてくれます。
日々の記録作業を自動化し、さらに集まったデータをAIが賢く分析してくれるため、「家計簿をつけるのが面倒くさい」「どう分析すれば良いか分からない」といった悩みが解消されるのです。
家計管理をもっと楽に、もっと効果的にしたいなら、AI家計簿を検討する価値は十分にあります。
「AI家計簿」って何?手入力から解放される仕組み
AI家計簿とは、その名の通り、AI技術を取り入れた家計簿アプリやサービスのことです。
従来の家計簿のように自分で一つ一つ入力する必要はありません。AIがあなたの代わりに、お金の動きを捉え、記録・分類してくれます。
AI家計簿の基本的な機能
AI家計簿の最大の特徴は、その「自動化機能」にあります。
具体的には、お使いの銀行口座やクレジットカード、電子マネーなどと連携することで、入出金や決済の履歴を自動的に取得します。
さらに、取得したデータをAIが「食費」「交通費」「水道光熱費」といった費目に自動で分類してくれるのです。
レシートをスマートフォンのカメラで撮影するだけで、AIが内容を読み取って入力してくれる機能を持つアプリもあります。
これにより、これまで家計簿付けにかかっていた手入力の手間が大幅に削減され、労力ゼロに近い形で家計のデータを蓄積できるようになります。
従来の家計簿との決定的な違い
従来の家計簿は、良くも悪くも「手作業」が基本でした。記録するかしないかは自分次第であり、分析するかも自分次第。
良く言えば自由度が高いですが、悪く言えば全て自己責任でした。
一方、AI家計簿は「自動化と分析」に特化しています。
一度設定すれば、自動でデータを収集・整理してくれますし、集まったデータをAIが解析して、家計の状況を分かりやすく提示してくれます。
これにより、家計管理のハードルが下がり、継続しやすくなるだけでなく、数字の裏に隠された「お金の使い方の傾向」や「改善点」を発見しやすくなる点が、従来の家計簿との最も大きな違いと言えるでしょう。
ここがすごい!AI家計簿の「自動分析機能」徹底解説
AI家計簿が単なる自動記録ツールで終わらないのは、その「自動分析機能」があるからです。
蓄積されたあなたのお金のデータを、AIが多角的に解析し、家計の現状を分かりやすくレポートしてくれます。
どんなデータを分析してくれるのか
AI家計簿の分析機能は非常に多彩で、下記のようなことを分析してくれます。
- 費目別
- 時系列
- 収入との比較
まず基本となるのが、収入と支出を費目ごとに分類し、それぞれの割合や金額を分かりやすいグラフ(円グラフや棒グラフなど)で表示してくれる機能です。
「今月は何に一番お金を使ったか」が一目で分かります。また、過去のデータと比較して「先月より食費が増えた」「昨年に比べて交際費が減った」といった時系列での変化も追跡できます。
さらに、収入に対してどれくらいの割合を消費に回しているか、貯蓄に回せているか、といった全体的な収支バランスも分析してくれます。
特定の期間(週ごと、月ごと)や特定のカテゴリ(例えば「外食費」だけ)に絞って分析することも可能です。
分析結果から何が分かるのか
AIによる分析結果を見ることで、あなたは自分の「お金の使い方の癖」や「消費傾向」を客観的に知ることができます。
- 消費傾向
- 貯蓄余力
「自分では意識していなかったけれど、コンビニでの少額決済が積み重なって結構な金額になっているな」「特定の曜日に衝動買いしやすい傾向があるかもしれない」「この費目は思ったより使っていたな」といった新しい発見があるはずです。
これらのデータから、どこに無駄があるのか、どこを削れば貯蓄に回せるのか、といった「貯蓄余力」や「改善ポイント」が明確になります。
漠然とした不安ではなく、データに基づいた具体的なアクションプランを立てるための強力なヒントが得られるのです。
「隠れた無駄遣い」はAIが見つける!具体的な分析例
「自分はそんなに無駄遣いをしていないはず…」と思っていても、AIの目から見れば、意外な「隠れた無駄遣い」が見つかることがあります。
AI家計簿の自動分析機能は、まさにその「隠れた無駄遣い」を発見する探偵のような役割を果たしてくれます。
「なんとなく」買っているものの発見
毎日のように立ち寄るコンビニでのコーヒーやお菓子、仕事帰りの衝動買い、ネットショッピングでの「ついで買い」など、一つ一つは少額でも、積み重なると大きな金額になります。
自分では「たいした額じゃないから」と気にしていなくても、AI家計簿がそれらを特定の費目や店舗ごとに集計・分析することで、「あれ?こんなに使っていたの?」という驚きの結果が表示されることがあります。
AIは感情を挟まずデータだけを見るため、あなたの「なんとなく」を正確に数値化し、無駄遣いとして浮き彫りにしてくれるのです。
サブスクなど固定費の見直し示唆
近年増えているサブスクリプションサービス(動画配信、音楽配信、アプリの月額課金など)は、毎月自動的に引き落とされるため、契約していることすら忘れていたり、ほとんど利用していないのに支払い続けていたりすることがあります。

生成AIのサブスクリプションサービスも契約しすぎると家計を圧迫します。自分が契約している生成AIのサブスクリプションサービスも一定期間で取捨選択することが大切です。
AI家計簿は、これらの継続的な支出を自動的に検出し、「このサービス、最近利用していますか?」とアラートを出したり、他の類似サービスと比較してコストが高いことを示唆したりすることがあります。
意識しないと見過ごしがちな固定費の無駄を、AIが代わりに発見し、見直しのきっかけを与えてくれるのです。
特定の期間や曜日の浪費傾向
あなたの支出は、特定の期間や曜日に集中する傾向はありませんか?
例えば、「給料日後の週末はつい財布の紐が緩みがち」「毎週金曜日は外食する傾向がある」「セール期間中に予定外の大きな買い物をしやすい」など、自分では気づきにくい支出のパターンをAIが分析から見つけ出してくれます。

私の場合は毎週金曜は呑みデーなので、どうしても金曜日の支出が大きくなる傾向があります。
特定の時期に支出が増える理由が分かれば、その時期だけ予算を意識的に抑える、その曜日は立ち寄る場所を変える、といった具体的な対策を立てやすくなります。
AI分析レポートの見方・活用法
AI家計簿が提供する分析レポートやグラフは、単に眺めるだけでなく、積極的に活用することが重要です。
「食費が多い」という結果が出たら、さらにその内訳(外食、自炊、コンビニなど)を深掘りして見ることで、本当に見直すべきポイントが見えてきます。
「娯楽費が多い」なら、具体的に何にお金を使っているのかを把握し、本当に価値を感じるものなのかを自問自答してみましょう。
AIが見つけてくれた無駄遣いのヒントを基に、「来月はこの費目を〇〇円に抑える」といった具体的な目標を設定し、日々の支出を意識することで、着実に家計は改善していきます。
あなたに合ったAI家計簿を選ぶには?
AI家計簿アプリは様々な種類が登場しています。それぞれに特徴があるため、自分の家計管理スタイルや目的に合ったものを選ぶことが大切です。
アプリ選びのポイント
AI家計簿を選ぶ際にチェックしたいポイントはいくつかあります。まず最も重要なのが、連携できる金融機関の種類です。
普段お使いの銀行、クレジットカード、電子マネー、証券会社などと連携できるか確認しましょう。次に、分析機能の詳細です。
どこまで細かく費目を分類できるか、どのようなグラフやレポートが見られるか、予算設定や目標設定機能はあるかなど、自分が求める分析ができるかを確認しましょう。
使いやすさ(UI/UX)も重要です。
画面が見やすいか、操作は直感的かなど、ストレスなく続けられるか試してみるのが良いでしょう。
その他、レシート読み取り機能の精度、家族で共有できるか、セキュリティ対策はしっかりしているか、といった点も考慮に入れると良いでしょう。
無料版と有料版の違い
多くのAI家計簿アプリには、無料版と有料版(プレミアム機能など)があります。
無料版でも基本的な自動連携や自動分類、簡易的な分析機能は使えることが多いですが、連携できる口座数に制限があったり、詳細な分析レポートが見られなかったり、広告が表示されたりすることがあります。
有料版では、これらの制限がなくなり、より高度な分析機能やカスタマーサポートが利用できる場合が多いです。
まずは無料版で試してみて、機能に物足りなさを感じたら有料版へのアップグレードを検討するのがおすすめです。
具体的なAI家計簿の候補
AI家計簿と呼ばれる代表的なアプリ名についてまとめました。
これらのアプリは、金融機関との連携や自動分類、分析機能にAI技術(あるいはそれに類する自動化・機械学習技術)を活用しています。
マネーフォワード ME
国内で最も代表的な家計簿アプリの一つです。
連携できる金融機関数が非常に多く、銀行、クレジットカード、証券口座、電子マネー、ポイントサービスなど、幅広い情報を一元管理できます。
自動で収支を記録・分類し、グラフなどで「見える化」する分析機能が充実しています。
予算設定や資産推移の確認なども可能です。
Zaim
こちらも利用者の多い人気の家計簿アプリです。
金融機関連携や自動分類といった基本機能に加え、ふるさと納税管理機能や、住んでいる地域の公的給付金・控除制度などを教えてくれる機能など、ユニークな機能も持っています。
レシート読み取り機能の精度も高いと評判です。
OsidOri (おしどり)
夫婦や家族でお金を共有・管理することに特化したAI家計簿アプリです。
共有口座と個人口座を分けて管理したり、共通の目的(例:旅行資金)のための貯蓄目標を設定したりできます。
カップルや家族での家計管理を効率化したい場合に適しています。
Dr.Wallet (ドクターウォレット)
特にレシートの自動読み取り機能に強みを持つアプリです。
オペレーターによる手入力補正なども組み合わせることで、高い精度を実現していました。
現在のサービス内容や強みについては、最新の情報をご確認いただくことをお勧めします。
私の使っているAI家計簿は生成AIツールの「Claude」
私が使っているAI家計簿は「Claude」です。
Claudeと聞くと、「対話型の生成AIツールなのでは?」と感じたかもしれません。
Claudeは簡単にいうとChatGPTやGeminiのような生成AIツールで、高度な自然言語能力を持った生成AIツールです。
メール作成やレポート作成、資料分析、コーディング支援などに活用できます。
そして、これらの能力を活用することでAI家計簿としても活躍させることができるのです。
Claudeを使った家計簿の作成
Claudeを使って家計簿を作成する方法はいくつかあります。
主に以下のような方法がおすすめです。
- 家計簿のテンプレートを作成してもらう
- 支出のカテゴリー分けのアドバイス
- 家計分析に役立つ質問への回答
- 予算計画や節約のヒントの提案
例えば、シンプルな家計簿テンプレートを作成することができます。
希望する形式で家計簿を作成できるので、自分の目的に合わせた家計簿を作成できます。
例としては、月次での収支管理、日々の支出記録、特定の目標に向けた貯蓄計画などが作成可能です。
また、Excelやスプレッドシート形式の家計簿、あるいはプリントアウトして手書きで使えるものなども作成できて便利です。
クレジットカードの情報をCSVで出力して支出の多い項目をチェック
私はクレジットカードの支払情報をWebサイトからCSV形式でダウンロードして、それをClaudeに確認してもらっています。
もちろん、この方法はChatGPTやGeminiでも可能な方法であり、あなたが使っている生成AIツールに読み込ませればOKです。
そして、「今月の支出で一番何にお金を使っていますか?」、「節約すべき点はありますか?」といった情報を聞いています。
実際にClaudeを使って家計に関する改善を求めてみた
では、実際に私が普段Claudeを使った家計簿的な使い方を紹介します。

プロンプトは下記のように設定しました。
- この明細を見て、下記の点に関してアドバイスをください
- 最も支出が高い項目を教えて下さい。
- 節約できそうなポイントについて教えて下さい。
「今月、何に最もお金を使ったのか」、「節約できそうなポイントはなにか」をClaudeに相談した形です。
その結果は、下記のようなものでした。

Claudeから提案されたのは、モバイルチャージ関連の支出が最も高かったこと、次いで飲食関連、ゲーム・デジタルコンテンツ関連の支出が高いということでした。
また、そのことに対して節約できそうなポイントが丁寧に解説されていました。

「おっしゃるとおり!」と反省するしかありません。
残念ながら無料のClaudeアカウントでは長すぎるCSVファイルは文字数制限に引っかかります。
このあたりはClaudeを有料プランにすれば解決します。
本サイトではClaudeの有効活用について紹介した記事もありますので、こちらも踏まえて有料プランにアップグレードするか検討してみてください。
AI家計簿に関するFAQ(よくある質問)
AI家計簿とは何ですか?
AI家計簿は、人工知能を活用して収支データの自動分類・分析を行う家計簿アプリのことです。レシートの画像読み取りや銀行口座・クレジットカード連携を通じて、手間なくお金の流れを可視化できます。
通常の家計簿アプリと何が違うのですか?
AI家計簿は、支出内容を自動で分類・予測したり、節約アドバイスを提示したりする点が大きな違いです。従来のアプリよりも操作が少なく、賢く家計管理ができます。
入力はどのように行いますか?
レシートをスマホのカメラで撮影する、銀行・クレジットカードを連携する、または音声入力やチャット形式で記録するなど、複数の方法が用意されています。AIが自動でデータを認識・記録してくれます。
セキュリティは大丈夫ですか?
多くのAI家計簿サービスは、金融機関レベルの暗号化技術や認証システムを導入しており、安全性に配慮されています。プライバシーポリシーやデータ取り扱いについても明示されています。
無料で使えますか?
多くのAI家計簿アプリは無料プランを用意していますが、詳細な分析機能や複数口座連携などは有料プランでの提供となることが一般的です。ニーズに応じて選べます。
AIのアドバイスはどれくらい信頼できますか?
AIは過去の支出傾向や業種分類などを学習してアドバイスを行います。必ずしも完璧ではありませんが、使い続けることで精度が向上し、自分に合った節約方法や予算設定を提案してくれるようになります。
どのような人におすすめですか?
忙しくて家計簿をつける時間がない人、手入力が面倒な人、支出の傾向を把握して節約したい人に特におすすめです。家計管理が苦手な人でも継続しやすいのが特徴です。
また、最近のAI家計簿アプリはシンプルなUI設計で、初心者やシニア層にも使いやすいよう工夫されています。音声入力やチャットボット形式での操作も可能です。
どのAI家計簿アプリを選べばいいですか?
「マネーフォワード ME」「Zaim」「OsidOri」「Dr.Wallet」などが人気です。機能や料金、連携可能な口座数、操作性などを比較して、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
一部のアプリでは家族アカウントを作成し、共同で家計簿を管理する機能があります。夫婦や親子で予算や支出状況を共有するのに便利です。
AI家計簿で賢く、無理なくお金を貯めよう
AI家計簿最大のメリットは、日々の手入力から解放され、家計簿付けのハードルが劇的に下がることです。
そして、AIによる高精度な自動分析機能により、自分では気づきにくい無駄遣いや消費の傾向が「見える化」されます。
これにより、漠然とした不安ではなく、データに基づいた具体的な改善策を立てることが可能になります。
お金の流れが明確になることで、将来への貯蓄計画も立てやすくなり、経済的な安心感を得られるでしょう。
AI家計簿は、単なる「記録ツール」ではなく、「家計改善のパートナー」です。
私のように生成AIのClaudeをAI家計簿として使うことで、生成AIのサブスクリプションが増えすぎて困るという問題も解決できます。
家計管理が義務感から解放され、自分の成長を感じられるような、前向きで楽しいものに変わっていくはずです。
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この記事は私が書いたよ!
kumasan
さまざまな生成AIを楽しんでいます! 趣味はエレキギターということもあり、音楽系の生成AIにかなり注目しています。また、日常やビジネスで使える便利な生成AIツールや、新しく登場する生成AIにどんどんチャレンジ中! みなさんに生成AIの情報をお届けして、その便利さを伝えたいです!