結論を先に
生成AIパスポート・G検定・PEP検定は、名前が似ているようで中身はまったく別物です。生成AIパスポートは生成AIのリスク予防と基礎リテラシー、G検定はディープラーニングの理論、PEP検定はプロンプトの実務力を測る試験です。受験料は11,000円〜13,200円とほぼ横並びですが、試験時間は60分〜120分、問題数は60問〜200問まで幅があります。生成AIパスポートに一度落ちてから合格した筆者が、公式サイトの情報を一つずつ突き合わせて違いを整理しました。
この記事でわかること
- 生成AIパスポート・G検定・PEP検定の受験料・試験時間・出題形式の違い
- それぞれの資格が「どんな人」に向いているか
- 生成AIパスポートが今どれくらい受験者を伸ばしているか(最新の公式データ)
- 併願・ダブル取得を検討するときの考え方
生成AIパスポート・G検定・PEP検定、何が違う?
結局、どれを受ければいいの?まずはタブで、3資格それぞれの基本プロフィールを見てみましょう。実施団体も出題の重点もバラバラだとわかります。
生成AI活用普及協会(GUGA)が実施する、生成AIの基礎知識とリスク予防に特化した資格です。個人情報保護や著作権侵害、商用利用の可否といった実務上の注意点を体系的に学べます。受験資格の制限はなく、オンラインのIBT方式で60分・60問、四択形式。受験料は一般11,000円(税込)、学生5,500円(税込)です。
日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、ディープラーニングの理論と事業活用力を測る資格です。ニューラルネットワークの仕組みやCNN・Transformerといった技術的な内容から、AIプロジェクトの進め方・倫理法律まで、3資格の中でもっとも出題範囲が広くなっています。試験時間は120分・約200問と長丁場で、受験料は一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)です。
日本プロンプトエンジニアリング協会が実施する、プロンプトエンジニアリングの実務スキルに特化した資格です。全国のテストセンターでCBT方式により、年末年始を除きほぼ毎日受験できるのが大きな特徴。試験時間は60分・100問、多肢選択・択一混在形式で、受験料は11,000円(税込)です。
比較表で見る3資格の違い
数字だけを並べると、こうなります。受験方式の違い(指定期間のオンライン受験か、随時受けられるテストセンターか)は、忙しい人ほど見落としがちなポイントです。
| 項目 | 生成AIパスポート | G検定 | PEP検定 |
|---|---|---|---|
| 実施団体 | 生成AI活用普及協会(GUGA) | 日本ディープラーニング協会(JDLA) | 日本プロンプトエンジニアリング協会 |
| 受験料(一般) | 11,000円(税込) | 13,200円(税込) | 11,000円(税込) |
| 受験料(学生) | 5,500円(税込) | 5,500円(税込) | 学生割引の案内なし(公式サイト要確認) |
| 試験時間 | 60分 | 120分 | 60分 |
| 問題数 | 60問 | 約200問 | 100問 |
| 出題形式 | 四択 | 多肢選択式 | 多肢選択・択一混在 |
| 受験方式 | オンラインIBT(指定期間内) | オンライン(自宅受験) | 全国のテストセンターでCBT(随時) |
| 開催頻度 | 年3回(2026年より年5回に拡大予定) | 年数回(日程は公式サイト要確認) | 随時(年末年始を除く) |
| 出題の重点 | 生成AIのリスク予防・活用リテラシー | ディープラーニングの理論・数理・事業活用 | プロンプト設計・評価・実務活用 |
注意※価格・試験形式は2026年8月時点の公式情報にもとづきます。最新情報は各運営団体の公式サイトでご確認ください。
どんな人にどの資格が向いている?
あなたはどのタイプ?3資格は目的によって向き不向きがはっきり分かれます。まずは自分がどれに近いか確認してみましょう。
生成AIパスポートが向いている人
生成AIを初めて学ぶ人/社内研修でAIリテラシーを底上げしたい人/リスク管理の観点を押さえたい人
G検定が向いている人
ディープラーニングの理論から学びたい人/AIエンジニア・データサイエンティストを目指す人/技術的な素養を証明したい人
PEP検定が向いている人
ChatGPT等の業務活用を進めたい人/プロンプト設計力を客観的に示したい人/スケジュールに縛られず好きなタイミングで受けたい人
生成AIパスポートは今どれくらい伸びている?
3資格の中で、直近の受験者数の伸びが一番はっきり数字に出ているのは生成AIパスポートです。2026年6月試験では21,752名が受験し、累計受験者数は11万5,062名と、初めて11万人を突破しました。合格者数は17,380名で、合格率は79.90%でした。
合格率が約8割と聞くと「簡単すぎるのでは」と感じる方もいるかもしれませんが、これは出題内容がリスク予防・基礎リテラシーに絞られているためで、G検定のような技術理論の試験とは難易度の測り方自体が異なります(詳しくは生成AIパスポートの難易度は本当に低い?合格率79%の内訳で扱っています)。
出典:クラウドWatch「GUGAの「生成AIパスポート試験」、2026年6月試験で累計受験者数が11万名を突破」(2026年7月22日)
「まずは生成AIパスポートから」と決めた方は、本番と同じ60分・60問形式で演習しておくと当日の時間配分に迷いません。
資格選びの3ステップ
目的を明確にする
「AIのリスクを理解したい」のか「技術理論を学びたい」のか「プロンプト実務力を示したい」のか、まず目的を1つに絞りましょう。目的があいまいなまま選ぶと、学習の途中で息切れしやすくなります。
出題形式と受験方式を確認する
オンラインIBT(生成AIパスポート・G検定)か、テストセンターのCBT(PEP検定)か。指定期間内に受けるのか、随時受けられるのか、自分のスケジュールに合わせて選びます。
併願を検討する
目的の資格に合格したら、余力があれば別の資格の受験も検討しましょう。出題範囲がほとんど重ならないため、学習の無駄になりにくいのが3資格を併願するメリットです。
併願・ダブル取得は意味があるか
併願を考えている人へ
3資格は出題範囲がほとんど重ならないため、片方の学習がもう片方の得点に直結するわけではありません。ただし「AIのリスクと基礎を押さえた上で、プロンプト実務力も示したい」という目的であれば、生成AIパスポート→PEP検定の順で受けるのは筋が通っています。試験日程が固定されている生成AIパスポート・G検定に対し、PEP検定は随時受験できるため、あとから追加するスケジュール調整もしやすいはずです。
生成AIパスポートの学習が一通り終わったら、本番形式での演習量を増やして仕上げるのがおすすめです。
この記事のまとめ
- 生成AIパスポートは「AIリスク予防・基礎リテラシー」、G検定は「ディープラーニングの理論」、PEP検定は「プロンプト実務力」と、3資格は測る力がそれぞれ違う
- 受験料は11,000円〜13,200円とほぼ横並びだが、試験時間・問題数・受験方式(オンラインIBTかテストセンターのCBTか)は大きく異なる
- 生成AIパスポートは2026年6月試験で累計受験者115,062名、合格率79.90%と勢いが伸びている
- 初めてのAI資格には、負担が少なく範囲も絞られている生成AIパスポートがおすすめ
- 出題範囲がほとんど重ならないため、併願してもムダになりにくい
学習に使える参考書
3資格を比較検討している方向けに、それぞれの学習でよく使われている教材をまとめました。
生成AIパスポートの学習には、公式テキストが定番です。
G検定は、日本ディープラーニング協会の公式テキストが最も使われています。
PEP検定には市販の公式テキストがないため、公式学習資料と合わせて使える入門書としてこちらがおすすめです。
私は生成AIパスポートに一度落ちてから合格した身なので、正直「じゃあG検定やPEP検定も受けるべき?」と聞かれると迷います。ただ、こうして公式情報を並べてみると、3つは競合というより補い合う関係に近いと感じました。まずは自分の目的に合う1つから始めるのが、いちばん遠回りしない方法だと思います。
よくある質問
生成AIパスポート・G検定・PEP検定の一番の違いは何ですか?
生成AIパスポートは生成AIのリスク予防と基礎リテラシー、G検定はディープラーニングの理論と事業活用、PEP検定はプロンプト設計・活用の実務スキルに重点を置いている点が大きな違いです。試験時間や問題数、受験方式(オンラインIBTかテストセンターのCBTか)も異なります。
3つとも受けたほうがいいですか?併願はできますか?
試験日程・会場が重ならなければ併願は可能です。ただし出題範囲が異なるため、まずは自分の目的(AIリスクを理解したいのか、技術理論を学びたいのか、プロンプト実務力を示したいのか)に合う1つを選び、必要に応じて別の資格を追加するのがおすすめです。
AI資格が初めての人はどれから受けるべきですか?
技術的な前提知識がなくても学びやすいのは生成AIパスポートです。60分・60問と負担が少なく、生成AIのリスクと基礎知識を短期間で押さえられます。
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